2020年4月の記事一覧

馬城会瓦版2020 第12号~令和2年度入学式 祝辞~

           令和2年度入学式

 4月8日午後2時から入学式が行われました。定員160のところ新入生は151名でした。
 馬城会長とPTA会長の口頭による祝辞も省略、入学式のしおりに印刷され全員に渡されました。 
この情勢で保護者さえも出席が叶わず、来賓も数名のみ、私は急用ができ出席できませんでした。


            祝     辞
                                馬城会会長 村山正之 
 新入生のみなさん、ご入学、真におめでとうございます。
 コロナウィルス感染防止のため、出席が叶わなかったご両親は、君たちが新たなステージの入学式に向かう成長した後ろ姿に、感慨も一入だったことと思います。

 15歳から18歳の年代は、あなたの人生の基を形づくる最も重要な3年間なのです。
いろいろな変化を新鮮にかつ鋭敏に感じ取ることができる柔軟な心を持っているからです。
 高校の3年間は、大人への階段をゆっくりと、毎日わずか一段ずつ上ったとしても、
年に365段、卒業までにおよそ1000段も上れる期間です。
1000段上ったあとに見える周りの景色は、劇的に変化しているはずです。
  一生付き合える仲間に巡り会うこともあるでしょう。
  尊敬できる誰かにも巡り会う喜びもあるでしょう。
  立ち上がれないような苦しさに出会うこともあるでしょう。
 心も身体も大きく変化する3年間、勉学、スポーツ、文化活動など何かに没頭して、
一段ずつ進みながら、出会いの日々を楽しみ、苦しみもがいてください。
そして、自分の進むべき道を探し出してください。

  一、馬陵の城の 名に負える    六、仰げば理想の 峯高く
    春の若駒 勇ましく        俯せば学びの 海深し
    克己の鞭は 風を切り       天籟地癩  凝りなせる
    進取のあがき 雲を呼ぶ      正気の剣  身に佩きて
    同窓九百の 健男児        立てや九百の 健男児  

 さて、入学式にあたり、すぐ練習が始まるであろう「校歌」についてお話します。
 詞は、第一節から第六節まであり、七五調を基本に構成されています。
私たちの時代もそうでしたが、現在も、第一節と最後の第六節が歌われています。
 第一節は、生徒を若駒になぞらえ、克己、進取などの気風が著してあります。
第六節は高い理想を持ち深く学問探求すべきとの期待が、格調高く詠われています。
リズム・メロディは、勇ましく、風を切り、の詞に相応しい躍動感があります。
作詞は、当時、福島縣立相馬中學校(5年制)の教師であった吉成新太郎先生、
作曲は、福島縣師範学校教諭の渡邊貞雄先生でした。


 校歌は、1908年(明治41)に誕生したとあります。
2008年には、創立110周年と同時に校歌制定100年の記念式典も行われました。
県内の高校では、最も古い校歌であるということがその時の記念誌に載っています。
誕生から110数年経っても、ほとんど当時のまま歌い継がれている貴重な校歌です。
時代を越えた普遍的な何かを持っている校歌だからでしょう。

 学校の応援の場ではみんなの心を一つにする校歌、卒業生も一瞬にして相高時代に戻れる校歌、県内の高校では最も歴史のある校歌、馬城会では必ず歌われる校歌です。
 詞の内容、リズム・メロディ全体から何かを感じ取り、心の底から歌ってください。  
誇りを持って、大切に歌い継いでいきましょう。

馬城会瓦版2020 第11号~母校周辺の桜遠景~

 馬陵城址から母校を望む

 参道の桜と母校

 参道

 二の丸の桜とお堀

 二の丸球場

 4月、桜吹雪の中で、原町高校と野球の定期戦が行われ、
 新入生は応援練習の成果を発揮していた舞台だった……。

 (4月10日 村山記)