ごあいさつ
校 長 あ い さ つ 4 47代校長 伊藤 靖隆
令和7年度の始まりにあたり、ご挨拶申し上げます。このたび、相馬高等学校に校長として着任いたしました 伊藤靖隆でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
本校は長年にわたり、学業と部活動の両立、いわゆる「文武両道」を実践してきた福島県内屈指の伝統ある学校です。多くの卒業生が社会の第一線で活躍し、地域からも厚い信頼を集めてまいりました。このような素晴らしい歴史と伝統を継承しながら、時代の変化に即した教育を推進し、さらなる発展を目指していくことが、私に課せられた大きな責務であると考えております。
昨今の教育現場においては、生徒一人一人の多様な個性や学習スタイルに応じた「個別最適な学び」や「協働的な学び」、「探究的な学び」の転換が強く求められています。本校においても、そうした学びを教育の柱に据え、生徒の理解度や興味・関心に応じた教師と生徒との双方向の学びを実践することで、基礎学力の定着と未知の問いに主体的に取り組み解決できる力の育成を図ってまいります。
さらに、進学に対する明確な目標を持ち、努力を重ねる生徒たちの学びの輪を形成することを念頭に置き、きめ細やかな指導と支援を通じて、東北大学や県立医科大学医学部といった難関大学合格者も安定して輩出できる体制を構築していきたいと考えております。
特に、進学実績の向上は、生徒たちの将来に対する自信と意欲を高めるとともに、学校全体の活力を大いに生み出します。そしてその成果が、部活動や学校行事などの充実にもつながり、本校が目指す「文武両道」の姿を一層確かなものにしていくものと確信しております。
また、ここ相馬の地は、東日本大震災という未曾有の災害を経験した地域でもあります。近年においては、「福島イノベーション・コースト構想のトップリーダー育成校」の指定を受け、東日本大震災からの復興・再生に寄与する人材の育成が期待されています。復興の歩みを加速させる上でも、地域社会を担うレジリエンスに富んだ逞しい人材を育てることは、本校に課せられた重要なミッションでもあります。本校が、地域復興の推進に資する有為な人材を輩出する拠点校として、地域はもとより県内外からも期待される存在となるよう、教職員一同、教育の質の向上に全力で取り組んでまいります。
今後も、保護者の皆様や地域の関係機関等と連携を深めながら、生徒一人一人の可能性を最大限に引き出すことにより、個々の生徒が学びや諸活動に対してワクワクしながら主体的に取り組み、一人一人が主役となって光り輝く学校づくりを進めてまいる所存ですので何卒よろしくお願い申し上げます。
令和7年4月1日