2020年7月の記事一覧

馬城会瓦版2020 第20号 馬城会第1回理事会報告

令和2年度馬城会総会は書面表決に!
              
馬城会第1回理事会

 7月9日(金)午後1時から、相馬高校の「若駒会館」において、年度当初の予定通り、第1回理事会が開催された。馬城会本部の役員(会長、副会長、監事、顧問の学校長、事務局長)と各支部長、相馬支部役員14名と事務局から3名が参加した。

 母校の今野直樹事務局長が進行。佐々木政喜副会長の開会のことばから始まり、会長あいさつでは、新型コロナウィルス関連によるこれまでの各支部総会の中止、延期の状況、7月2日に行われた会計監査、2月の理事会での議論から生まれた「馬城瓦版」の報告等をした。
 次に、菊田校長先生から、151名が入学し、全生徒数が459名であること。4月21日からの臨時休業、6月1日から通常授業、6月8日から部活動開始、授業は7月31日まで延長との報告等があった。
 主な議事は、次の2つである。議長は会長がつとめた。
  1 8月22日予定の総会にかける議案の審議
     令和元年度の事業・決算報告
     監査報告(遠藤政弘、青田秀満、臺内吉重)
     令和2年度の事業計画(案)、収支予算(案)(事業計画の一部の文案の修正があり)
  2 総会を予定通り開催するかどうか
     この件について、各理事からの意見を伺った。
     新型コロナウィルスの現状と感染リスクを考えると、8月予定の総会は開催できない。      
    しかも、最近、東京都で感染者は100名越えで、増加傾向が続いている。
    したがって、書面による表決にするべきであるとの結論に一致した。
     表決する書面は、各支部の役員全員と例年総会に参加していた会員、参加する予定の会
    員等に送付することになった。 

 その他では、菊田校長先生から、県議会で、荒秀一議員(相馬・新地選出)から現在第二校舎となっている旧相馬女子高校校舎の解体等について、質問があったという報告があり、佐々木理事等からも過去の経緯についてのお話があった。

 自己紹介も含めて、出席者全員から、何らかのご意見等を伺うことができた理事会であった。
 最後に、岩井雄一副会長が、会を締めた。
                 
(7月14日 村山記)

馬城会瓦版2020 第19号~「相中相高八十年」より 創立期6~

記念誌「相中相高八十年」より (創立期その6)

 第1回生の進学学校別統計

  下記は、1910年欄による統計表の一部から転記したが、馬城会会員名簿の記載と幾分異なるので、

概要資料として見ていただきたい。

 

  東京帝國大学       7      東京高等商業学校   2     神戸高等商業学校    1     

   陸軍士官学校       6     陸軍経理学校     2     台湾国語学校          1 

   臨時教員養成所      4     慶応義塾大学     2     東京商業教員養成所  1

   早稲田大学        3      慈恵会医学専門学校    2     林業講習所                1

   仙台医学専門学校   3      東京高等工業学校       1     海軍兵学校                1

   盛岡高等農林学校     3      東京農業専門学校        1     東洋協会学校            1

   東京外国語学校         2      京都高等工業学校        1   

 

 卒業生入学学校別統計(第14回生までの統計と推定される)

 下記は、『学友会雑誌』第15号に記載されていた第14回生までと推定される統計から引用した一覧の抜粋である。約半数が進学している。ただし、所在地複数?と思われるもの、省略されたり名称は、当時と現在のものとが混在していた。そこで、できるだけ当時の名称に変更してみました。『学友会雑誌』であり、記念誌編集時に分かりやすく?変更したものもあると思われる。

 いずれにしても、進路状況は、現在の中国、台湾など広域にわたり、驚嘆すべきものである。

 

  師範学校本科二部(註1) 113      東京帝国大学実科(註2) 8      外国語学校    5

  東京帝國大学       27      東京高等工業学校       8      國學院大学    5

  仙台医学専門学校     26      東京高等商業学校    7      主計候補生     4

  仙台高等工業学校     21      慶応義塾大学      7      千葉医学専門学校  4

  士官候補生        20      東京高等師範学校    6      台湾國語学校         4

  盛岡高等農林学校     19      東京蚕糸学校      6      慈恵院医学校         4

  早稲田大学        15      商船学校        6    臨教養成所          3

  東北帝国大学実科(註2)     12      水産講習所       6      小樽高等商業学校     3

   高等学校(註3)                  10     歯科医学校      6      旅順工科学堂         3

 海軍兵学校                        8      東亜同文書院(註4)    6      他23校35名 総計408名

 

 (註1)当時の中学校卒業を入学資格とする。師範学校は、卒業後教職に就くことを前提に授業料がかか   

    らず、生活も保証されていたという。近隣には、福島県師範学校、宮城県師範学校など。

 (註2)農科大学実科と思われる。

 (註3)旧制高等学校 第一高等学校(東京)、第二高高等学校(仙台)、第三高等学校(京都)など

 (註4)上海

 

                            (7月1日 転記&文責 村山)

馬城会瓦版2020 第18号~「相中相高八十年」より 創立期5~

記念誌「相中相高八十年」より  (創立期その5)

 相馬中学校大運動会

 運動会の具体的内容が明らかなものは、1901(明治34)年5月4日に開催されたものが最初である。
 下記によれば、参観人一万人というから、当時の中村町の人口より多く、最も人気のあった行事の一つだったのであろう。
 
 同校にては創立3週年に相当するを以て記念式を行ひ、兼て皇孫御降誕の御慶事を祝さん為め、
去る4日を卜し校庭に於て大運動会を開催したり。
 先ず校の入口には『記念式』なる大額を掲げ、武装の人形兵士之を門守し、大々的緑門を建て、
又会場前にも大額、大緑門、武装の飾り物あり、場の正面には横二間長さ三尺程の白布に『創立記念碑』の5大文字を書したるを壇上高く掲け、西方には『弘法大師の大夜造りのへちま畑』と称してコンボーにて瓢棚を築き翠葉滴らんとする計り。
 尚来賓席上にも藤園に凝して日覆を造り、裏門二ケ所にも同様額面及アーチの用意をなし、会場には各国の国旗を高く掲げ、大達磨の飾物を据ゆる等、其装飾の壮大なるには何れも一驚を喫したる程なり。 
 斯くて午前9時より運動に着手し、棍棒、韓信、旗取、武装、二人三脚、母衣、擬馬源平、片脚、蛙飛、協力、盲目、数字、来賓競争等、其他十数種を演じ、来賓競争には参観のため臨場したる中村高等尋常、八幡尋常校の職員生徒も加わりき。
 最後の優等者駆足競争には4学年生氏家某に勝点を占められ、校長の胴上げ杯ありて、其勝敗を決したる時の如きは快哉を叫んで拍手喝采、恰かも百雷の轟くが如くなりし。
 此日参観人無慮一万人の多きに及び、実に近来無比の大盛会にてありしが、参観人の重なる人々は、部長、判事、検事、林区署長、警部、各高等小学校、各町村長、町会議員、其他知名の紳士等百余名にして、来賓には茶菓及昼餐を饗応せり。
 当日の経費総計は二百余円にて、職員より金弐拾円、其他悉皆寄付金より成れるものなりと。
                              (『福島民報』5月8日)

(6月28日 転記&文責 村山)